MacでWindowsが動く理由
2006年前まではCPUにIBM社製のPowerPCを採用していたためmacにWindowsを直接インストールすることはできませんでした。どうしてもmac上でWindowsを動作させたい場合はエミュレーターソフトの「バーチャルPC」などを使用して仮想環境を構築しWindowsを使用することはできました。
しかしエミュレーターソフト側でCPUの動作を再現する必要があったため動作速度が遅く完全な互換性も確保されてなかったため、安定した状態で使用するまでには至っていませんでした。
インテルのCPUを採用したことがポイント
しかし、2005年のWWDC(Worldwide Developers Conference)にて、アップルがIntel製CPUを採用した製品を提供するという発表を行い、2006年1月10日にIntel製CPUを搭載したMacBookProとiMacを発表したことでMacでWindowsを動作させる環境が一気に整いました。
パソコンの電源を入れると最初に動作しOSを起動するまでの処理を行うプログラムはWindowsはBIOS(BasicInput/OutputSystem)、Macには新しい規格EFI(Extensible FirmwareInterface)が採用されています。両者には一切の互換性はなく、EFI経由でBIOSを動かしたり、逆にBIOS経由でEFIを動かすことはできません。
しかし、インテルCPUを採用しているMacでバージョン10.4.6以上に更新することで、BIOS互換モジュールのCSMが搭載され、公式にMacでWindowsをインストール、起動することが可能となりました。
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